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広い意味では本来西洋で始まった「[[芸術音楽]]」を指す。狭い意味では西洋の「芸術音楽」のJ・S・[[バッハ]]が死んだ1750年から[[ベートーヴェン]]の死までの「古典派」の時代を指す。この古典派には[[ウイーン学派]]だけではなく前古典派のベルリン学派やマンハイム学派が含まれる。
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広い意味では本来西洋で始まった「[[芸術音楽]]」を指す。
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'''クラシック音楽'''(クラシックおんがく)とは直訳では[[古典]]的(''classic'')[[音楽]]であり、狭い意味では
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西洋の「芸術音楽」のJ・S・[[バッハ]]が死んだ1750年から[[ベートーヴェン]]の死までの「古典派」の時代を指す。この古典派には[[ウイーン学派]]だけではなく前古典派のベルリン学派やマンハイム学派が含まれる。
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一般には[[西洋音楽|西洋の芸術音楽]]を指して言う。「[[クラシック音楽]]」の対語としてしばしば「[[ポピュラー音楽]]」が使われる。
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[[アラブ]]や[[インド]]、[[中国]]など非西洋の古典音楽や純民衆的な伝統音楽は、[[民族音楽]]とされる。
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西洋伝統音楽における狭義のクラシック音楽は、[[フランツ・ヨセフ・ハイドン|ハイドン]]、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]、[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]に代表される[[古典派音楽|古典派]]の音楽のことである。<!--彼らの時代(あるいはその直前の[[バッハ]]の時代)には、演奏面においては[[ヴァイオリン]]属楽器や[[ピアノ]]などの音量が大きく取れる新しい楽器の発明や[[平均律]]理論の開発など今日につながる新しい動きが生まれているし、作曲技法の上でも[[ソナタ形式]]などの新しい様式が取り入れられた。またこの時期には、それまで王侯貴族がおもな聴衆であったのに対し、一般市民という新しい聴衆が現れた時期でもある。それらの要素は少なくとも20世紀初頭までは西洋伝統音楽を特徴付ける要素でありつづけた。こういった意味合いにおいて、18世紀から20世紀にかけて作曲された一連の[[オーケストラ]]、[[オペラ]]、[[室内楽]]などの諸作品を西洋伝統音楽における広義のクラシック音楽としてカテゴライズすることには正統性があると考えられる。※主観的記述-->
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== クラシック音楽の分野一覧(時代別) ==
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詳細は[[音楽史]]を参照。
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* [[中世西洋音楽]]
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* [[ルネサンス音楽]]
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* [[バロック音楽]]
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* [[古典派音楽]]
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* [[ロマン派音楽]]
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* [[国民楽派]]
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** [[ロシア5人組]]
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* [[印象主義]]
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* [[新古典主義音楽]]
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** [[フランス6人組]]
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* [[近代音楽]]
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* [[現代音楽]]
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== 演奏形式によるジャンル(楽種) ==
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* [[管弦楽]]
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** [[交響曲]]:シンフォニア
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** [[交響詩]]
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** [[協奏曲]]:コンチェルト
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*** [[ピアノ協奏曲]]
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*** [[ヴァイオリン協奏曲]]
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*** [[チェロ協奏曲]]
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* [[吹奏楽]]
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* [[室内楽]]
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** [[弦楽四重奏曲]]
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** [[ピアノ三重奏曲]]
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** [[ピアノ五重奏曲]]
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** [[木管五重奏曲]]
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* [[器楽]]
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** [[ソナタ]]
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*** [[ピアノソナタ]]
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*** [[ヴァイオリンソナタ]]
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*** [[チェロソナタ]] ※ほかにも、クラリネット・ソナタなどの二重奏ソナタが存在。
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*** [[無伴奏]][[ヴァイオリンソナタ]]、[[チェロソナタ]]等
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** [[トリオ・ソナタ]] バロック時代の特殊ジャンルで、古典派以降のソナタと異なる。
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** [[組曲]]
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*** [[パルティータ]]
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*** [[バレエ組曲]]
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* 舞台音楽
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** [[オペラ]]
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** [[バレエ]]
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** [[劇付随音楽]]:演奏会形式で上演されることも多い(グリーグの≪ペール・ギュント≫など)
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* 声楽曲
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** [[オラトリオ]]
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** [[カンタータ]]
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** [[合唱]]曲
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** [[歌曲]]
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** [[連作歌曲]]
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* [[電子音楽]]
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** [[ルイージ・ルッソロ|騒音音楽]]
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** [[テープ音楽]]
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** [[ミュージック・コンクレート]]
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** [[ライヴ・エレクトロニクス]]
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** (狭義の、電気的な合成音による)[[電子音楽]]
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** [[電子楽器]]([[テルミン]]、[[オンドマルトノ]]、[[メロトロン]]、[[シンセサイザー]]等のための器楽曲)
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== 楽曲形式 ==
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* [[二部形式]]
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* [[三部形式]]
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* [[複合三部形式]]
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* [[ロンド形式]]
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* [[ソナタ形式]]
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* [[ロンドソナタ形式]]
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* [[変奏曲]]
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* [[リトルネロ形式]]
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* [[フーガ]]
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* [[カノン (音楽)|カノン]]
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* [[リチェルカーレ]]
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* [[通作歌曲形式]]
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== 楽曲の分類 ==
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* 舞曲
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** ルネサンス舞曲
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*** [[ヴォルタ]](ヴォルトとも)
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*** [[ガリアルダ]](ガリヤルド、ガイヤールなどとも)
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*** [[バスダンス]]
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*** [[パッサメッツォ]]
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*** [[ブランル]]
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** 宮廷舞曲、古典[[組曲]]の舞曲
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*** [[ガヴォット]]
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*** [[カナリー]]
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*** [[アルマンド]]
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*** [[クーラント]]
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*** [[サラバンド]]
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*** [[ジグ (音楽)|ジグ]](慣用的にジーグとも)
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*** [[シチリアーナ]](仏語ではシシリエンヌ)
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*** [[シャコンヌ]]
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*** [[パヴァーヌ]]
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*** [[パスピエ]]
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*** [[パッサカリア]]
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*** [[ブレー]](慣用的にブーレ、ブーレーとも)
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*** [[ポロネーズ]]
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*** [[ミュゼット]]
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*** [[メヌエット]]
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*** [[リゴドン]](慣用的にリゴードンとも)
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*** [[ルール (舞曲)|ルール]]
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** 民族舞曲・世俗舞曲
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*** [[エコセーズ]]
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*** [[コントルダンス]]
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*** [[カドリーユ]]
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*** [[サルタレッロ]]
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*** [[タランテラ]]
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*** [[タンブーラン]]
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*** [[ハバネラ]]
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*** [[フリアント]]
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*** [[ホーンパイプ]]
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*** [[ポルカ]]
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*** [[ボレロ]]
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*** [[マズルカ]]
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*** [[リール (ダンス)|リール]]
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*** [[レントラー]]
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*** ヴァルス
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* [[楽興の時]]
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* [[円舞曲]]:ワルツ
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* [[間奏曲]]:インテルメッツォ
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* [[奇想曲]]:カプリス(カプリース・カプリッチョ)
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* [[狂詩曲]]:ラプソディー
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* [[幻想曲]]:ファンタジア
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* [[行進曲]]:マーチ
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* [[子守唄|子守歌]]:ララバイ(ベルスーズ)
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* [[序曲]] :オーバーチュア
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* [[前奏曲]]:プレリュード
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* [[即興曲]]:アンプロンプチュ
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* [[舟歌]] :バルカロール
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* [[無言歌]] : リーダ・オーネ・ウォルテ
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* [[夜想曲]]:ノクターン
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* [[練習曲]]:エチュード
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* [[鎮魂歌]]:レクイエム
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* [[インベンション]](インヴェンション)
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* [[エコー (音楽)|エコー]]
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* [[エアー (音楽)|エアー]](英語読み。仏語読みで「[[エール (クラシック音楽)|エール]]」とも)
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* [[カッサシオン]]
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* [[カンツォーナ]](カンツォン・フランチェーゼとも)
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* [[スケルツォ]]
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* [[セレナーデ]](仏語読みではセレナード)
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* [[ディヴェルティメント]]
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* [[バガテル]]
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* [[バディヌリー]]
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* [[バラード]]
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* [[ロマンス (音楽)|ロマンス]]
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== セールス上・鑑賞における区分 ==
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*交響曲
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*協奏曲
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*管弦楽曲:上記2つ以外の管弦楽作品を指す。
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*室内楽曲
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*独奏曲(またはピアノ曲、鍵盤楽曲)
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*声楽曲:オペラ、歌曲と細分化することもある。
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*音楽史:バロック以前を指す。
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== 現状 ==
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*演奏
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[[ピリオド]]系の歴史的演奏が導入され、[[1913年]]以前に作曲された音楽は、例えばヴィブラートなしが主流になりつつある。[[バロック]]方式の[[弦楽器]]などをそろえられない貧しい[[オーケストラ]]などでも弓などは最小限確保し、ヴァルヴ無しの金管などは予算的に容易なので最近ではどこのオーケストラでも使用しつつある。ピアノなどの鍵盤楽器も[[ピアノフィルテ]]や[[フォルテピアノ]]などの当時の古楽器の復元・開発が進んでそれをリサイタルなどで用いる[[ピアニスト]]も増加した。声楽部門では[[カウンターテナー]]の台頭が上げられ、最近のバロック[[カンタータ]]の[[アルト]]の声域は普通はカウンターテノールが受け持つのが常識化しつつある。
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*録音
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CDの出現による、価格の下落は高額報酬をとる「スター主義」の大手の[[レーヴェル]]の経営を直撃しつつある一方、[[ナクソス]]や[[ブリリアント]]などの新興レーヴェルはその余り聴かれないレパートリーの多用さにより、クラシック・ファンを今までとは違った聴き方に誘導しつつある。それにつられて更に小さな新興レーヴェルが生まれレコード業界の再編成が急速に行われつつある。また大手のオーケストラでも大手の注文がなくなったのでどこでも独自のレーヴェルの立ち上げが進み、と同時にインターネットのダウンロード販売でも多大な効果をあげている。更に最近ではCDでも10倍の大容量の[[MP3]]や、[[DVD]]に於いてもAudioと称してMP3方式による70時間余りの録音物が欧米を中心に出てきている。
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*受容
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クラシック・ファンは[[ポピュラー音楽]]と比べると桁違いに少ないが、その割合は大体2桁の差がある。CDを例にとると数百万枚でヒットするポピュラーに比べてクラシック音楽は数万枚でヒットといわれている。[[現代音楽]]では数百枚で大ヒットといわれている。聴衆は日本においては[[団塊世代]]の定年によりこれからもっと多くなると予想されているが、長引く不況による若年層のファンが増えないことが将来のクラシック音楽の危機とされている。そのため欧米では毎週「公開練習」などにベビーからの無料入場を認めるなどの対策を取り、成功を収めている。
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== 一覧 ==
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* [[クラシック音楽の作曲家一覧]]
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* [[クラシック音楽の曲名一覧]]
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* [[クラシック音楽の指揮者一覧]]
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* [[クラシック音楽の演奏家一覧]]
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* [[オーケストラの一覧]]
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* [[クラシック音楽の室内楽団一覧]]
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== 関連記事 ==
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* [[音楽]]
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* [[指揮 (音楽)|指揮]]
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* [[映画音楽]]
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[[Category:クラシック音楽|*]]
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[[Category:クラシック音楽史|*くらしつくおんかく]]

2009年11月22日 (日) 06:00時点における最新版

広い意味では本来西洋で始まった「芸術音楽」を指す。

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クラシック音楽
作曲家
----
----
音楽史
古代 - 中世
ルネサンス - バロック
古典派 - ロマン派
近代 - 現代
楽器
鍵盤楽器 - 弦楽器
木管楽器 - 金管楽器
打楽器 - 声楽
一覧
作曲家 - 曲名
指揮者 - 演奏家
オーケストラ - 室内楽団
音楽理論/用語
音楽理論 - 演奏記号
演奏形態
器楽 - 声楽
宗教音楽
メタ
カテゴリ

クラシック音楽(クラシックおんがく)とは直訳では古典的(classic音楽であり、狭い意味では 西洋の「芸術音楽」のJ・S・バッハが死んだ1750年からベートーヴェンの死までの「古典派」の時代を指す。この古典派にはウイーン学派だけではなく前古典派のベルリン学派やマンハイム学派が含まれる。

一般には西洋の芸術音楽を指して言う。「クラシック音楽」の対語としてしばしば「ポピュラー音楽」が使われる。

アラブインド中国など非西洋の古典音楽や純民衆的な伝統音楽は、民族音楽とされる。

西洋伝統音楽における狭義のクラシック音楽は、ハイドンモーツァルトベートーヴェンに代表される古典派の音楽のことである。

クラシック音楽の分野一覧(時代別)[編集]

詳細は音楽史を参照。

演奏形式によるジャンル(楽種)[編集]

楽曲形式[編集]

楽曲の分類[編集]


セールス上・鑑賞における区分[編集]

  • 交響曲
  • 協奏曲
  • 管弦楽曲:上記2つ以外の管弦楽作品を指す。
  • 室内楽曲
  • 独奏曲(またはピアノ曲、鍵盤楽曲)
  • 声楽曲:オペラ、歌曲と細分化することもある。
  • 音楽史:バロック以前を指す。

現状[編集]

  • 演奏

ピリオド系の歴史的演奏が導入され、1913年以前に作曲された音楽は、例えばヴィブラートなしが主流になりつつある。バロック方式の弦楽器などをそろえられない貧しいオーケストラなどでも弓などは最小限確保し、ヴァルヴ無しの金管などは予算的に容易なので最近ではどこのオーケストラでも使用しつつある。ピアノなどの鍵盤楽器もピアノフィルテフォルテピアノなどの当時の古楽器の復元・開発が進んでそれをリサイタルなどで用いるピアニストも増加した。声楽部門ではカウンターテナーの台頭が上げられ、最近のバロックカンタータアルトの声域は普通はカウンターテノールが受け持つのが常識化しつつある。

  • 録音

CDの出現による、価格の下落は高額報酬をとる「スター主義」の大手のレーヴェルの経営を直撃しつつある一方、ナクソスブリリアントなどの新興レーヴェルはその余り聴かれないレパートリーの多用さにより、クラシック・ファンを今までとは違った聴き方に誘導しつつある。それにつられて更に小さな新興レーヴェルが生まれレコード業界の再編成が急速に行われつつある。また大手のオーケストラでも大手の注文がなくなったのでどこでも独自のレーヴェルの立ち上げが進み、と同時にインターネットのダウンロード販売でも多大な効果をあげている。更に最近ではCDでも10倍の大容量のMP3や、DVDに於いてもAudioと称してMP3方式による70時間余りの録音物が欧米を中心に出てきている。

  • 受容

クラシック・ファンはポピュラー音楽と比べると桁違いに少ないが、その割合は大体2桁の差がある。CDを例にとると数百万枚でヒットするポピュラーに比べてクラシック音楽は数万枚でヒットといわれている。現代音楽では数百枚で大ヒットといわれている。聴衆は日本においては団塊世代の定年によりこれからもっと多くなると予想されているが、長引く不況による若年層のファンが増えないことが将来のクラシック音楽の危機とされている。そのため欧米では毎週「公開練習」などにベビーからの無料入場を認めるなどの対策を取り、成功を収めている。

一覧[編集]

関連記事[編集]