唐招提寺

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唐招提寺(とうしょうだいじ)は、奈良県奈良市にある律宗の総本山である。1998年(平成10年)、世界文化遺産のひとつとして登録された。

概要

下賜された新田部親王の旧宅地(現奈良市五条町)に、中国(唐)出身の鑑真大和上が759年(天平宝字3年)に開設した戒律を学ぶ人たちのための修行道場が源流である。延喜式十五大寺南都七大寺のひとつと言われた。当初は唐律招提寺、唐寺、律寺とも言われた。

唐では官寺でない寺を「招提」と称しており、四方から僧が集まり居住する所を意味した。鑑真和上の発願による私院である。平安末期には興福寺の末寺となった。1900年(明治33年)に独立して律宗総本山となる。 唐招提寺「経蔵」は東大寺正倉院の校倉よりも古い日本最古の校倉造の建築である。唐招提寺「宝蔵」は唐招提寺創建時に建設された建築物である。「金堂」は鑑真の弟子の如宝による建立と伝わる。

  • 名称:唐招提寺
  • 宗派:律宗
  • 拝観料 大人・大学生 1000円
  • 所在地:〒630-8032 奈良県奈良市五条町13-46
  • 交通:近鉄西ノ京駅徒歩10分/ 奈良交通バス「唐招提寺」「唐招提寺東口」

文化財

国宝

国宝の建築、仏像、仏教備品等が残っている。

唐招提寺宝
名称 場所 区分 時代 特色
金堂 金堂 建築 奈良時代(8世紀後半) 寄棟造・本瓦葺
講堂 講堂 建築 奈良時代(8世紀後半) 入母屋造・本瓦葺
鼓楼 鼓楼 建築 鎌倉時代 仁治元年(1240) 楼造・入母屋造・本瓦葺
経蔵 経蔵 建築 奈良時代(8世紀) 校倉・寄棟造・本瓦葺
宝蔵 宝蔵 建築 奈良時代(8世紀) 校倉・寄棟造・本瓦葺
唐招提寺金堂廬舎那仏|廬舎那仏坐像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 脱活乾漆 漆箔
唐招提寺金堂薬師如来|薬師如来立像 金堂 仏像 平安時代・(9世紀頃) 木心乾漆 漆箔
唐招提寺千手観音|千手観音菩薩立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木心乾漆 漆箔
唐招提寺持国天|持国天立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木造・乾漆併用 彩色
唐招提寺増長天|増長天立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木造・乾漆併用 彩色
唐招提寺広目天|広目天立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木造・乾漆併用 彩色
多聞天立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木造・乾漆併用 彩色
唐招提寺梵天・帝釈天|梵天・帝釈天立像 金堂 仏像 奈良時代(8世紀)) 木造・乾漆併用 彩色
唐招提寺金亀舎利塔|金亀舎利塔 鼓楼 仏教備品 南北朝時代(14世紀) 金銅の打物
白瑠璃舎利壺 鼓楼 仏教備品 中国唐代(8世紀) ペルシャ製ガラス壺
方円彩糸花網 鼓楼 保護布 中国唐代(8世紀) 紺、茶緑、淡茶、白茶等の絹の色糸編
鑑真和上坐像 御影堂 人物像 奈良時代(8世紀) 脱活乾漆 彩色
持国天立像 講堂 仏像 奈良時代(8世紀) 木造
増長天立像 講堂 仏像 奈良時代(8世紀) 創建当時にさかのぼると考えられる木彫像
獅子吼菩薩立像 新宝蔵 仏像 奈良時代(8世紀) 旧講堂に安置されていた奈良時代木彫群像
衆宝王菩薩立像 新宝蔵 仏像 奈良時代(8世紀) 旧講堂に安置されていた奈良時代木彫群像
金堂の鴟尾 新宝蔵 建築部材 奈良時代(8世紀) 天平時代由来の現役の道具瓦として唯一

公式ページ

唐招提寺

文化財リンク

唐招提寺金堂 [唐招提寺礼堂]

参考文献