因幡丸

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因幡丸(いなばまる)は、日本郵船が所有していた貨客船。1897年に竣工し、当初は欧州定期航路に、のち台湾定期航路に就航した。

建造[編集]

  • 1897年に英国で建造された[1]

船主・船名[編集]

  • 日本郵船による新造船[2]
  • 船名は旧国名に因んで付けられた[2]

性能[編集]

船種
貨客船[2]
総トン数
6,192トン[1]
最高速力
14ノット[2]
船客設備
計160名[2]
船型
2本檣、3番船艙に短い揚貨柱を装備[2]

航路[編集]

  • 竣工当初は、欧州定期航路に就航した[2]
  • その後、台湾定期航路に就航[3]
  • 1923年に日本郵船近海部が分離独立して近海郵船株式会社が創立された後、1928年に台湾航路就航船の船質改善計画により、イタリアから購入した朝日丸大和丸によって代替された[3]

姉妹船[編集]

  • 神奈川丸型と同一要目(総トン数6,100トン前後・船客定員160名)だが、船型はやや近代的な2檣で、3番船艙に短い揚貨柱を装備した7隻の同型貨客船。船名は旧国名に因む。[2]
阿波丸 - 若狭丸 - 因幡丸 - 丹波丸 - 備後丸 - 佐渡丸 - 信濃丸

参考文献[編集]

  • 松井(2006) 松井邦夫『日本商船・船名考』海文堂出版、2006年、ISBN 4303123307

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 松井(2006)p.33
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 松井(2006)p.6
  3. 3.0 3.1 松井(2006)p.12