九州地方

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九州地方のデータ
本島7県(除南西諸島)の合計
面積 39,809.25km²
総人口 13,231,995
(2006年3月31日)
人口密度 332.38人/km²
(2006年3月31日)
位置

九州地方(きゅうしゅうちほう)は、日本の南西部に位置する地方の1つ。

概要[編集]

九州地方は、九州本土の7福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県)で構成されている。

基本的には、南西諸島に位置する沖縄県は琉球諸島に、本州に位置する山口県は中国地方に区分されている。但し、鹿児島県のうち南西諸島の部分(種子島屋久島地方や奄美地方などの薩南諸島)は、九州地方から分離して南西諸島に含める場合もある。反対に沖縄県を含めて九州・沖縄地方と呼ぶ場合や、経済的な結びつきの強まっている山口県を加えて九州・山口地方と拡大表現する場合もある。

九州を大きく二つに分けると、中央構造線を境に北九州(北部九州)南九州に分ける場合と、九州山地を境に東九州日豊西九州筑肥に分ける場合がある。また、北九州と南九州の中間となる熊本県大分県中九州ということもある。

地理[編集]

詳しくは、九州とその周辺については「日本の地理#九州」を、南西諸島については「日本の地理#南西諸島」を参照すること。

陸地・地形[編集]

  • 中央に九州山地が形成されており、その中核をなす山が阿蘇山である。阿蘇山カルデラは東西18km、南北25km、にも及ぶ世界最大級のものである。九州の地形は大きく3つに分けることができ、北部は比較的なだらかな山地、南部は白亜紀から第三紀にかけて生成された付加体であるため北部とは全く異なった地質であり、比較的険阻な山地になっている。また、中部は数十万年前まで瀬戸内海の延長の海で分かれており、それが阿蘇山の数回にわたる噴火によって溶岩で埋まり、一つの島になった。
九州周辺の主な島
地形

[編集]

関門海峡響灘玄界灘対馬海峡壱岐水道天草灘角力灘(すもうなだ)、有明海甑島海峡鹿児島湾日向灘瀬戸内海周防灘豊予海峡
大隅海峡種子島海峡南西諸島海溝

気候[編集]

九州は、日本の中でも小笠原諸島に次いで暖かい地域である。奄美諸島を含む奄美諸島以南の地域と、奄美諸島以北の地域では気候が大きく違う。

奄美諸島以北の地域は、は暖かく降水量が多く、は寒く降水量が少ない、という気候が見られる。域内の南北で大きな気温の差は1~2℃ほどと少ししかないが、阿蘇山など高地では気温は低い。

南部の太平洋沿岸に当たる宮崎県鹿児島県は、夏に降水量が多い太平洋側気候宮崎市年間降水量:約2500mm)で、台風の襲来も多く、「台風銀座」と呼ばれる。
有明海沿岸や瀬戸内海沿岸(大分県福岡県豊前国)は瀬戸内海式気候で、一年中降水量が比較的少ない(熊本市の年間降水量:約2000mm)。
福岡市など玄界灘沿岸は日本海側気候で、冬は降水量が比較的多いが、年間降水量が少なく(福岡市の年間降水量:約1600mm)、山陰地方と似た気候が現れる。

奄美諸島を含む奄美諸島以南の地域は、南西諸島の気候で、どの島でも年間降水量は2000mm以上と多い。(ただし、大東島地方を除く)年間の気温の差が小さく、1年を通して気温が高い。また1日の気温の差も小さい。台風の襲来が多く、時々強い台風が襲来して被害をもたらす。

歴史[編集]

古代[編集]

古代では、九州本島は筑紫島と呼ばれていた。 古代の行政区画で西海道にあたり、はじめ筑前筑後豊前豊後肥前肥後日向の7国と壱岐対馬の2島。824年以後は大隅薩摩を加えた9国2島となった。また、現在の太宰府市には対外的な窓口および西海道の統轄として大宰府が設置された。

中世[編集]

中世には、博多中世都市として栄える。 摂津国渡辺氏の分流の松浦氏の一族や、藤原純友の乱において勲功のあった大蔵春実橘公頼などの子孫が土着し、在地の豪族となる。
平家の勢力圏であり、九州の武家は平家方に属したが、源平合戦の趨勢から菊池氏松浦氏をはじめ諸氏は源氏方に寝返り、鎌倉幕府の鎮西御家人となり地頭に補任される。
しかし、九州の武家は親平家方であったため、源頼朝は"戦後処理"として、九州の在地武家を抑えこむため、新しく東国御家人の少弐氏島津氏大友氏を守護として九州に送り、これらの「下り衆」が勢力を強め、菊池氏や松浦氏、秋月氏などの在地の武家を抑え、その後の九州の武家の中枢となる。 鎌倉時代には2度に渡る元寇があり、少弐氏など北九州の武士を中心に撃退した後に鎮西探題が設置される。

1333年に京都において後醍醐天皇元弘の変で蜂起すると、少弐氏大友氏などが鎮西探題北条英時を攻撃する。鎌倉幕府が滅亡後に後醍醐天皇の建武の新政が成立し、後に足利尊氏は新政から離反し、尊氏は京都での戦いに敗れて九州へ逃れる。少弐氏らは尊氏を迎え、宮方の菊池武敏らを多々良浜の戦いで破る。尊氏は九州で体勢を整えた後に一色範氏仁木義長らを足利勢力として残し、京都に上り、幕府を開く。
後醍醐天皇は吉野(奈良県)に逃れて南朝を開き、宮方の武将に自身の皇子を奉じさせて各地で南朝勢力の集結を呼びかけ、九州には懐良親王宇都宮貞泰に守られて派遣され、菊池氏に奉じられる。懐良親王はから倭寇鎮圧の要請のために派遣された使者を迎え、「日本国王」として冊封されて明の権威を背景に勢力を広める。また、足利家では観応の擾乱と呼ばれる内紛が発生し、尊氏の側室の子である足利直冬が九州で尊氏と敵対して戦う。

中央では南朝勢力は衰微し、幼い3代将軍足利義満を補佐した細川頼之今川貞世を九州の南朝勢力討伐のために派遣すると懐良親王も博多、大宰府を追われ、貞世の働きで九州の南朝勢力は鎮圧される。貞世は九州で独自の勢力を築いたため義満に排除され、その後は大内氏が台頭する。

応仁の乱以後は少弐氏は衰退し、戦国時代には大友氏、大内氏、島津氏などが戦国大名に成長する。
主要な戦国大名

近世[編集]

近代[編集]

経済[編集]

人口[編集]

都道府県番号 都道府県名 順位 人口 割合
JP-40 福岡県 9 5,051,762 4.00%
JP-41 佐賀県 42 871,908 0.70%
JP-42 長崎県 26 1,500,156 1.20%
JP-43 熊本県 23 1,854,792 1.50%
JP-44 大分県 34 1,216,735 1.00%
JP-45 宮崎県 37 1,163,083 0.90%
JP-46 鹿児島県 24 1,773,959 1.40%
JP-47 沖縄県 32 1,347,304 1.10%
合計 14,779,699 11.80%

※順位・人口・割合は2003年10月1日のデータによる。

年齢構成[編集]

グラフは福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、及び沖縄県を含む。

テンプレート:九州地方/5歳階級別人口

市町村[編集]

主要都市[編集]

この一覧については、本島七県について掲載する。
政令指定都市
中核市
特例市
人口10万人以上の都市
その他の著名な都市

県別全都市一覧[編集]

この一覧については、九州七県を掲載する。
太字の都市は、各県の県庁所在地
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県

文化[編集]

教育[編集]

国立大学国立大学法人

  • 福岡県
九州大学
福岡教育大学
九州工業大学
福岡女子大学
  • 佐賀県
佐賀大学
  • 長崎県
長崎大学
  • 大分県
大分大学
  • 熊本県
熊本大学
  • 宮崎県
宮崎大学
  • 鹿児島県
鹿児島大学
鹿屋体育大学

公立大学

  • 福岡県
福岡県立大学
九州歯科大学
北九州市立大学
  • 長崎県
県立長崎シーボルト大学
長崎県立大学
  • 熊本県
熊本県立大学
  • 宮崎県
宮崎公立大学
宮崎県立看護大学
  • 大分県
大分県立看護科学大学

私立大学

  • 福岡県
九州共立大学
九州国際大学
九州産業大学
九州情報大学
九州女子大学
九州栄養福祉大学
久留米大学
久留米工業大学
西南学院大学
西南女学院大学
第一経済大学
第一薬科大学
第一福祉大学
福岡大学
福岡工業大学
福岡歯科大学
福岡女学院大学
福岡国際大学
筑紫女学園大学
産業医科大学
東和大学
近畿大学産業理工学部
中村学園大学
西日本工業大学
日本赤十字九州国際看護大学
国際医療福祉大学リハビリテーション学部
帝京大学福岡医療技術学部
早稲田大学大学院
  • 佐賀県
西九州大学
  • 長崎県
活水女子大学
長崎総合科学大学
長崎国際大学
長崎ウエスレヤン大学
長崎純心大学
長崎外国語大学
  • 大分県
日本文理大学
別府大学
立命館アジア太平洋大学(APU)
  • 熊本県
九州看護福祉大学
九州ルーテル学院大学
九州東海大学
熊本学園大学
熊本保健科学大学
尚絅大学
崇城大学
平成音楽大学
  • 宮崎県
南九州大学
宮崎国際大学
宮崎産業経営大学
九州保健福祉大学
  • 鹿児島県
鹿児島国際大学
鹿児島純心女子大学
志學館大学
第一工業大学

名所・史跡・観光[編集]

名所・史跡

国立施設

野球場

遊園地等

サッカー場(陸上競技場)

地域文化[編集]

交通[編集]

鉄道(ケーブルカーを除く)
主なバス会社(西鉄・JR九州を除きバス専業)
道路

スポーツ[編集]

その他[編集]

※コカ・コーラウエストジャパンはコカ・コーラウエストホールディングスの傘下。

関連項目[編集]

北日本

蝦夷奥羽地方

東北地方

東日本

関東広域地方

関東地方

甲信越地方

東海地方

西日本

関西地方

中国地方

四国地方

九州地方

琉球地方